MENU

わし座のアルタイルは七夕の彦星 天の川を飛ぶわしわし座

星図 星座絵 星座線 ガイド
星座絵 星座線 ガイド

わし座は何といっても、夏の大三角を形作る1等星アルタイルが有名です。

夏の夜空、天の川の中を探してみると、翼を広げて雄々しく飛ぶわしの姿が見つかります。

わし座の基礎情報

星座の名前 わし(鷲)
学名/読み方 Aquila/アクイラ
略符 Aql
面積(順位) 652平方度(22位)
作ったひと プトレマイオス・クラディオス(トレミー)
おすすめの
観測時期
夏/9月頃
20時南中 9月10日
隣り合った星座 いて座
いるか座
たて座
へび座
ヘルクレス座
へびつかい座
みずがめ座
や座
やぎ座

わし座の概要

わし座の特徴

わし座は夏の夜、東南から南の空の少し見上げた位置に見える星座です。

α星(アルファ星)のアルタイルは、日本では織姫星(こと座のベガ)とペアで彦星として親しまれています

アルタイルはアラビア語で「飛ぶわし」という意味で、こと座のベガはアラビア語で「落ちるわし」です。やはりペアになっています。

わし座は天の川の中にあるわりには、意外と目立った星雲星団は少ないです。

わし座の見つけ方

アルタイルと天の川対岸のベガ、そしてはくちょう座のデネブが夏の大三角をつくっています。夏の大三角が分かればアルタイルの場所は確認できます

アルタイルは2つの星に挟まれていて、3つの星が一直線に並んでいます。これがわし座の目印になります。

日本ではこの3つの星を2匹の犬を従えた人に見立てて「犬飼星」と呼んでいました。

わし座の見つけ方

わし座全体の形はアルタイルを中心に少し歪んだ十字型になっています。

星座絵 星座線 星座・恒星名 ガイド

わし座の見どころ

アルタイル

アルタイルの写真

アルタイル © NASA/JPL/Caltech/Steve Golden / 出典:NASA

夏の夜空では、こと座のベガに次いで明るく輝く白色の星です。

アルタイルはとても速いスピードで自転している恒星で、その自転周期は7時間です。太陽の自転周期27日と比べると凄まじい回転であることが分かります。

自転速度が速いために赤道方向に膨らんだ楕円形になっていることが観測で分かっています。

15番星

アルタイルの南西、たて座との境に輝く二重星です。

小口径の望遠鏡で2つの星に分解できます。

NGC 6781

地球から数千光年の距離にある惑星状星雲です。

口径15cm程の望遠鏡でリング状の殻が確認できます。

おわりに

わし座と言えばアルタイル、彦星ことアルタイルがわし座の代名詞となっているようです。

日本でもアラビアでも天の川を挟んだ、こと座のベガと対になっているのが面白いですね。

Special Thanks

「わし座の見つけ方」に掲載している画像の背景の星図は、ToxsoftさまのStella Theater Proを使用して作成しました。

Toxsoft: https://www.toxsoft.com/

沼澤茂美・脇屋奈々代 著『星座の図鑑』(2017)
pp.41-78, 誠文堂新光社.
長島晶裕/ORG 著『星座の神々 全天88星座の神話・伝承』(1999)
p.120, 新紀元社.
国立天文台「星座名・星座略符一覧(星座名の50音順)」(2019)
https://www.nao.ac.jp/new-info/constellation.html 参照:2019-7-3
Astro Commons「星座境界線」(2016)
http://astro.starfree.jp/commons/constellation/boundary.html 参照:2019-7-8
この記事をシェアする
arrow_upwardPAGE TOP