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せいうん星雲

星雲(せいうん)とは、淡く輝きながら夜空に浮かぶ雲のような天体の総称である。

「雲」の名が付けられてはいるが、星雲は実際には雲ではない。星雲は、宇宙空間に漂うガスや細かな塵(ちり)が集まって構成されている。

星雲には、散光星雲や惑星状星雲、暗黒星雲などの種類がある。

散光星雲(さんこうせいうん)とは、ガスや宇宙の塵の集合体が、そばにある恒星(太陽のように自ら光を放つ星)から放たれる光や紫外線に照らされて輝いている星雲である。

代表的な散光星雲 オリオン座のM42

一方、惑星状星雲(わくせいじょうせいうん)は、命が尽きる際に恒星が放出したガスが光って見える天体。見た目が惑星に似ているケースが多いことから、「惑星状星雲」と呼ばれているものの、惑星そのものではない。

代表的な惑星状星雲 こと座のM57 © NASA, ESA, and C. Robert O’Dell (Vanderbilt University) / 出典:ESA/Hubble

密度が高く、恒星の光を吸収してしまう暗黒星雲(あんこくせいうん)は、その名の通り暗く、星雲としての姿を確認することはできない。しかし、背後に明るい星たちが広がっていると、暗黒星雲が暗い影として浮き上がって見える。

代表的な暗黒星雲 オリオン座の馬頭星雲 © NASA, NOAO, ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA) / 出典:ESA/Hubble

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