星をキレイに見たい!天体観測にピッタリの環境・条件とは?
天体観測ビギナーさんの中には、「キレイな星空が見たいけれど、いつどんな場所で見ればいいの?」と、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?
美しい星明りを楽しむためには、天気や周囲の明かり、空気の状態など、注意すべきことがいくつかあります。
ここでは天体観測に適した環境や条件について解説していきたいと思います。
夜空がスッキリと晴れている
美しい星空を楽しむためには、夜空がスッキリと晴れている日を選びましょう。雲が多い日は、星の光が覆い隠されてしまうので、満足のいく天体観測はできません。
日中はキレイに晴れていても、夜になってから雲が出てくる日もあるので要注意です。
天体観測の予定を立てるのであれば、時間ごとの天気予報を細かくチェックすることをおすすめします。
周囲に明かりが少ない
周囲に明かりが少ないことも、キレイな星空を見るためには外せない条件です。
明かりは、建物の窓から漏れる光やネオンサイン、街灯などだけではありません。車のヘッドライトや月の光などにも注意しましょう。
星の光は小さく儚いため、これらの明かりにも簡単に邪魔されて見えにくくなってしまうのです。
街の明かりや車のライトを避けるためには、なるべく都会から離れた場所まで出かけるとよいでしょう。都市部から30キロ以上離れることが、ひとつの目安ですよ。
また、月の光については、必ずしも新月(月が全く見えない日)のタイミングを選ぶ必要はありません。ですが、できるだけ月が細く弱々しい光の日が狙い目です。
満月、半月、三日月で夜空の明るさは全然違う。月齢カレンダーをチェックしておこう
もしも、満月の日にしか天体観測の時間がとれないようであれば、いっそのことキレイなお月様を鑑賞してしまいましょう!
空を遮る高い建造物がない
天体観測スポットには、高い建造物がなく、空が開けている場所を選びましょう。
一番のオススメは、高い建物だけでなく、余計な灯りも少ない「標高の高い山の上」ですが、その他にも広々とした公園や畑、キャンプ場など、探せば色々とあります。
「郊外まで出かけている余裕はないな……」という人は、ちょっとした高台やビルの屋上など、できるだけ見晴らしの良い高い場所に上ってみるだけでも違いますよ。
空気がカラッとしている
空気がカラッと乾燥している日は、星がよく見えます。
空気中に水蒸気が多く、「霞(かすみ)や靄(もや)がかかっている」・「霧(きり)が出ている」といった日や場所では、星空をクリアに見ることはできないでしょう。
季節でいえば、最も空気が乾燥しており、天体観測に適した季節は冬です。
霞がかかりやすい春や、霧の出やすい秋に星空を見上げるのであれば、なるべく遠くの風景までハッキリと見渡せる湿度の低い日を選んでみましょう。
不純物が少なく空気が澄んでいる
空気中に漂う不純物が少なく、空気が澄んでいる環境は、天体観測に最適です。
塵(ちり)や花粉、黄砂、PM2.5などなど……。空気を濁らせ、星明りを霞ませてしまう不純物はたくさんあります。これらの不純物を一気に吹き飛ばしてくれる強風の日や、台風が過ぎ去った後は、星空の観測に適したタイミングです。
また、激しい雨も、空気を濁らせる不純物を一掃してくれます。夕立が上がった後の空が晴れてきたら、天体観測のチャンスですよ。
まとめ
天体観測に適した環境や条件についてご紹介しました。
星がキレイに見える場所は、街の明かりや行き交う車などが少ない「暗く静かな場所」が多い傾向があります。さまざまなトラブルから身を守るためにも、天体観測にひとりで行ったり、子ども・女性だけのグループで出かけることは避けるようにしましょうね!