やぎ座の基礎情報
星座の名前 | やぎ(山羊) |
---|---|
学名/読み方 | Capricornus/カプリコルヌス |
略符 | Cap |
面積(順位) | 414平方度(40位) |
作ったひと | プトレマイオス・クラディオス(トレミー) |
おすすめの 観測時期 |
秋/9月中旬 |
20時南中 | 9月30日 |
隣り合った星座 |
いて座 けんびきょう座 みずがめ座 みなみのうお座 わし座 |
やぎ座の概要
やぎ座の特徴
やぎ座は黄道12星座のひとつで、古代メソポタミアで生まれた古い星座です。
星座図では、頭がやぎで尾が魚というユニークな姿をしています。魚といえば、このあたりの星座は水や魚に関係する星座が多いような気がします。
やぎ座の東にみずがめ座、みなみのうお座、うお座、くじら座があります。メソポタミアではやぎ座やみずがめ座に太陽が位置する時期が雨季に当たるので、水に関連する星座が作られたようです。
やぎ座の見つけ方
秋の宵に南の空で逆三角形を描いている星の並びがやぎ座です。

みなみのうお座のフォーマルハウトとわし座のアルタイルを結んだ線上にやぎ座の西端、尾に当たるδ星(デルタ星)があります。

また、秋の大四辺形の対角線を南西に伸ばしてもこの星を見つけることができます。
やぎ座の見どころ
球状星団 M30

M30 © NASA/ESA / 出典:ESA/Hubble
やぎ座の尾のあたりにある球状星団です。
4×50双眼鏡で周辺がぼやけた恒星の様に見えます。口径20cm程度の望遠鏡で覗くとたくさんの星が集まっているのが分かります。
二重星 α星(アルファ星)
やぎ座の角の先で光るα星は肉眼でも分かる二重星として有名です。
この星は4.6等のα1と3.8等のα2が並んでいます。望遠鏡で見ると、面白いことにα1とα2のそれぞれがさらに2つの星に分かれて見えます。
二重星 β星(ベータ星)
α星のすぐ南にあるβ星も二重星です。
双眼鏡で見ると、黄色の星と青色の星が並んでチカチカまたたいています。
やぎ座の神話・伝説
おわりに
やぎ座は星の並びが整っていて分かりやすいのですが、都会では街の灯りがあるのでよく見えません。
郊外の空の暗いところで探してみましょう。
Special Thanks
「やぎ座の見つけ方」に掲載している画像の背景の星図は、ToxsoftさまのStella Theater Proを使用して作成しました。
Toxsoft: https://www.toxsoft.com/
- 沼澤茂美・脇屋奈々代 著『星座の図鑑』(2017)
- pp.79-114, 誠文堂新光社.
- 長島晶裕/ORG 著『星座の神々 全天88星座の神話・伝承』(1999)
- p.60, 新紀元社.
- 国立天文台「星座名・星座略符一覧(星座名の50音順)」(2019)
- https://www.nao.ac.jp/new-info/constellation.html 参照:2019-7-3
- Astro Commons「星座境界線」(2016)
- http://astro.starfree.jp/commons/constellation/boundary.html 参照:2019-7-8