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流星群だけじゃない 魅力満点の英雄星座ペルセウス座

星図 星座絵 星座線 ガイド
星座絵 星座線 ガイド

ペルセウス座はペルセウス座流星群で有名ですが、星雲、星団、変光星など注目すべき天体がたくさんある星座でもあります。

流星群があまりに有名過ぎて他の星々は忘れられているのでしょうか。

ペルセウス座の基礎情報

星座の名前 ペルセウス
学名/読み方 Perseus/ペルセウス
略符 Per
面積(順位) 615平方度(24位)
作ったひと プトレマイオス・クラディオス(トレミー)
おすすめの
観測時期
秋/10~1月頃
20時南中 1月6日
隣り合った星座 アンドロメダ座
おうし座
おひつじ座
カシオペヤ座
ぎょしゃ座
きりん座
さんかく座

ペルセウス座の概要

ペルセウス座の特徴

秋の終わり頃、天頂付近の天の川にかかる星座です。

ペルセウスはギリシャ神話の英雄で、星座図には右手に剣を、左手にメデューサの首を持った姿が描かれています。英雄の活躍ぶりを象徴するように、ペルセウス座には興味深い天体が多く含まれています。

ペルセウス座の見つけ方

カシオペア座やおうし座、ぎょしゃ座、アンドロメダ座に囲まれた、「人」の字の様な星の並びがペルセウス座です。

ペルセウス座の見つけ方

アンドロメダ座の2等星アルフェラッツと、ぎょしゃ座の1等星カペラを線で結び、カシオペア座とおうし座の1等星アルデバランを線で結びます。この2本の線が交差するあたりにカシオペア座があります。

星座絵 星座線 星座・恒星名 ガイド

ペルセウス座の見どころ

ペルセウス座流星群

毎年8月11日~13日にピークを迎える流星群です。「しぶんぎ座流星群」、「ふたご座」流星群と共に「三大流星群」と呼ばれています。

流星の数は条件のいいときで1時間に60個以上観測できます。流星の観測には根気が必要ですが、夜空を横切る閃光が見えたときは感動します。

食変光星 アルゴル

アルゴルはペルセウスが持つ魔女メデューサの首に輝く有名な変光星です。

星の輝きは不変と信じられていたなかで、この星だけが明るさを変えるため、アラビアの人々によって「悪魔の星」を意味するアルゴルと名付けられたといわれます。

なぜ明るさが変わるのでしょうか?この星は2つの星が互いの周りを回り合っていて、2個の星が互いに隠したり隠されたりするために明るさが変わって見えます。

2.9日の周期で2.1等級から3.4等級まで明るさが変わる様子を肉眼でも観察できます。

散開星団 メロッテ20

メロッテ20の写真

メロッテ20 © A. Fujii / 出典:ESA/Hubble

若い星々からなる散開星団です。双眼鏡で見ると視野いっぱいに星があふれてまるで宝石箱のようです。

蝶々星雲 惑星状星雲 M76

M8の写真

M76 © A. Fujii / 出典:NASA

口径10cm以上の望遠鏡で観測できます。低い倍率ではぼんやりとした星が2つくっついているように見えます。

倍率を上げていくと両端が濃い長方形の星雲として見えてきます。

カリフォルニア星雲 散光星雲 NGC1499

NGC1499の写真

NGC1499 © Sara Wager / 出典:NASA

赤い色をした大型の散光星雲です。アメリカのカリフォルニア州の形に似ていることから名づけられました。

非常に淡いですが、条件が非常に良ければ双眼鏡でも存在を確かめることができます。写真では赤い色がきれいに写ります。

ペルセウス座の神話・伝説

ペルセウス座のモデルは、ギリシャ神話に登場する勇士ペルセウスです。ペルセウスは貧しい若者でしたが、とても勇気がありました。

ペルセウスは島の王へ献上するため、怪物メデュサの首を取ってくることになります。メデュサは生きた蛇の髪の毛を持ち、その顔を見たものを石に変えてしまう怪物です。ペルセウスは女神アテネの助けをかり、見事メデュサの首を取ってくるのでした。

そしてペルセウスは、ペガサスにのってメデュサの首を王のもとへ届ける帰り道に、お化けクジラに襲われそうになっているアンドロメダ姫を見つけます。

勇敢なペルセウスはアンドロメダ姫を助け、2人は結ばれました。

おわりに

英雄にふさわしい見どころたっぷりのペルセウス座。この星座の見ごろは秋が本番です。

流星群の時期が終わっても忘れないでくださいね。

Special Thanks

「ペルセウス座の見つけ方」に掲載している画像の背景の星図は、ToxsoftさまのStella Theater Proを使用して作成しました。

Toxsoft: https://www.toxsoft.com/

沼澤茂美・脇屋奈々代 著『星座の図鑑』(2017)
pp.79-114, 誠文堂新光社.
長島晶裕/ORG 著『星座の神々 全天88星座の神話・伝承』(1999)
p.150, 新紀元社.
国立天文台「星座名・星座略符一覧(星座名の50音順)」(2019)
https://www.nao.ac.jp/new-info/constellation.html 参照:2019-7-3
Astro Commons「星座境界線」(2016)
http://astro.starfree.jp/commons/constellation/boundary.html 参照:2019-7-8
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