MENU

あんこくせいうん暗黒星雲

暗黒星雲(あんこくせいうん)は、宇宙の塵(ちり)やガスが集まって構成されている天体。密度が非常に高く、光を吸収するという性質を持っている。

例えば、散光星雲(さんこうせいうん)は、暗黒星雲と同じく塵やガスの集合体であるが、周囲の恒星(自ら光を放つ星)が発する光を反射して輝くため、夜空に浮かぶ白い雲のように見える。

一方、暗黒星雲は、恒星の光を吸収してしまうため、輝きを放つことはない。つまり、暗い夜空を見上げてみても、暗黒星雲自体の姿を観測することは不可能なのである。

ただし、暗黒星雲の背後にたくさんの明るい恒星が広がっている場合には、黒い影のように浮かび上がった暗黒星雲を観測することができる。

代表的な暗黒星雲 オリオン座の馬頭星雲 © NASA, NOAO, ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA) / 出典:ESA/Hubble

library_books関連ワード
arrow_upwardPAGE TOP