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せきしょくきょせい赤色巨星

「赤色巨星(せきしょくきょせい)」は、恒星の晩年の姿である。

恒星とは、自らエネルギーを作り出して光を放つ太陽のような星の総称。
恒星は、年をとると膨らんで表面の温度が下がり、赤く輝く赤色巨星となる。
赤色巨星として有名な恒星には、おうし座のα(アルファ)星である「アルデバラン」や、うしかい座のα星「アークトゥルス(アルクトゥルス)」などが挙げられる。

おうし座α星「アルデバラン」。太陽の40~50倍の大きさをもつ。 © NASA, ESA, and STScI. / 出典:ESA/Hubble

恒星が形や大きさを保っていられるのは、自ら膨らもうとする力と縮もうとする力が均衡を保っているから。
しかし、年老いた恒星は、このふたつの力のバランスが崩れるため、次第に大きく膨らみ始める
大きなサイズになった恒星の表面温度は下がり、赤く輝きだす。
この状態が「赤色巨星」である。
「赤」という色に「熱い」というイメージを持つ人も多いと思うが、実際には、表面温度の低い恒星が赤く光るのである。

赤色巨星となった恒星の行く末は2通り。
太陽の8倍を超える大質量の恒星は、赤色巨星となった後、大爆発を起こして滅びる。
一方、太陽の8倍以下の恒星は、ガスが徐々に抜けて中心部の「芯」だけが残る。

今から50億年後の未来には、太陽も赤色巨星になるだろうと予測されている
赤色巨星となった太陽の半径は、現在のおよそ100倍以上。このサイズは、余裕で地球を飲み込めるほどの大きさである。
したがって、「太陽が赤色巨星となった時に、地球も滅びるだろう」と考えられている。

星が滅びる際にみられる現象の詳細や、地球のような「惑星」の寿命に興味のある人は、こちらのページをチェック。

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