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はくしょくわいせい白色矮星

「白色矮星(はくしょくわいせい)」を一言で表すなら、「死んでしまった恒星」である。
恒星とは、自分で燃料を燃やしながら光り輝く星のこと。太陽も、夜空にきらめく星たちも恒星の仲間だ。

恒星が年老いると、温度が下がり赤く輝く「赤色巨星」となる。
この赤色巨星の中でも、太陽の質量の8倍以下のものが最終的にたどり着くのが白色矮星。
赤色巨星の表面のガスが徐々に放出され、中心部の「恒星の芯」だけが取り残された状態である。
恒星のほとんど(およそ97%)は、最終的に白色矮星となる。

白色矮星を構成している成分は、ヘリウムや炭素、酸素、マグネシウムなど。これらは、恒星がまだ若く元気だった頃に、水素を燃料とした核融合反応によって産生した物質である。

恒星が白色矮星になりたての頃は、まだまだ明るく光っているが、時間の経過とともに冷えて、明るさも失われていく。
これは、白色矮星に残っていたエネルギーが徐々に抜け出てしまうことによって起こる現象である。
とはいえ、白色矮星がエネルギーを放出しきって完全に暗くなるまでには、気の遠くなるような長い年月がかかると考えられている。

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全天一の明るさを誇る1等星シリウス(シリウスA)の伴星である「シリウスB」は、白色矮星として有名。

左下の白く小さい星が「シリウスB」 © NASA, ESA, H. Bond (STScI), and M. Barstow (University of Leicester) / 出典:ESA/Hubble

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