あれしぼてんもんだいアレシボ天文台
アレシボ天文台は、カリブ海に浮かぶプエルトリコ自治連邦区の郊外に存在する大型の電波天文台である。
1963年に建設されたアレシボ天文台は、口径300mという世界最大級の電波望遠鏡を有する(2020年現在、世界で最も大型の電波望遠鏡は、中華人民共和国にある口径500mのFAST(天眼))。この電波望遠鏡は、小惑星の衝突から地球を守るための観測にも利用されている。
アレシボ天文台は、水星の自転周期の発見や、中性子星が存在する証拠の確認など、多くの功績を挙げている。
また、1974年には、地球以外に住む知的生命体を探すために、M13と呼ばれる球状星団へ向けて電波信号「アレシボ・メッセージ」が送信された。知性を持つ生き物であれば解読できるように工夫されたアレシボ・メッセージがM13へと届くまでに要する歳月は2万5千年。仮に返信が来るとしても、さらに同じだけの期間が必要である。そのため当然ながら、まだ地球外生命体からの返事は届いていない。
アレシボ天文台は、一般の人が入場できる観光地としても開放されている。数々のハリウッド映画のロケ地として使用されたことでも知られており、天文ファンだけではなく映画ファンの観光客も多く訪れる。
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