MENU

びっぐばんビッグバン

「ビッグバン(Big Bang)」とは、誕生直後の宇宙で起こった「爆発的な大膨張」のこと。

宇宙は、およそ138億年前に「無(む)」から生まれたというのが定説である。
「無」とはいっても、細かな粒子等が生まれたり消えたりすることによって生じる「揺らぎ」は存在していた。
現代の宇宙科学では、何らかのきっかけにより、この「揺らぎ」のバランスが失われたことによって誕生したものが「宇宙」であると考えられている(2020年9月時点において)。

生まれたばかりの宇宙は、光よりも速いスピードで急激に膨らんだ。
さらにその際に生じたエネルギーによって熱せられ、超巨大な火の玉となった宇宙は、膨張を続ける。これが「ビッグバン」である。
ビッグバン後の宇宙空間はさらに広がっていき、やがて冷えた。この過程で発生した原子から、各種天体や生物が形作られることになる。

「宇宙のはじまり」と表現されることの多いビッグバンだが、実際には、「宇宙誕生の直後」に起きた大膨張。そのため厳密に言うならば、ビッグバンは宇宙のはじまりではない。
しかし、宇宙にさまざまな天体が現れ、そこに息づく私たちのような生物が生まれるためには、ビッグバンは不可欠な現象だったのだ。

ちなみにビッグバンによる宇宙の膨張は、今もなお続いている。宇宙がこのまま際限なく膨張するのか、ある程度のところで止まるのかはハッキリしていない。

arrow_upwardPAGE TOP