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宇宙にはいくつの星が存在するの?人の目で見える星の数は?

数が非常に多いことの例えに、「星の数ほど」という言葉がありますが、あなたはこの宇宙に実際どれくらいの星が存在しているかご存じですか?

「たくさんあることは想像がつくけれど、具体的な数は知らないな……」という人も多いのではないでしょうか?

このページでは、宇宙に存在する星の数を、人間の肉眼で見える星の数銀河系全体に存在する星の数宇宙全体に存在する星の数と、順を追って解説していきたいと思います。

人の肉眼で見える星の数は?

地球上で暮らす私たちの肉眼で見える星の数の合計は、およそ8600個ほどであるといわれています。
ただしこの数は、北半球と南半球とで見られる星を合わせた数です。日本などが含まれる北半球では、約4300個の星を見ることができます。

人間が見ることのできる星の明るさの限界は、視力の良い人で6等星までです。8600個や4300個という星の数も、「視力が良い人が見れば」という条件がつきます。視力が悪い人であれば、この数はさらに少なくなるでしょう。

また残念ながら、ネオンや建物の明かりの多い都会の夜空では、1等星や2等星のような明るい星がわずかに(44個ほど)見える程度です。
「満天の星」、「降るような星空」を体験したい場合には、明かりに邪魔されない、空気がキレイな標高の高い場所に出かける必要があります。

星空の観測に適した環境や場所についての詳細は、こちらの記事をお読みください。

銀河系に存在する星の数は?

地球を含む太陽系が属している銀河系には、2000億個ほどの星が存在すると考えられています。

私たちが肉眼で見ることのできる星の数が8600個程度であることを考えると、2000億個という数字にびっくりされる方も多いことでしょう。

銀河系は別名「天の川銀河(あまのがわぎんが)」とも呼ばれますが、この呼び名は、数えきれないほどの星々が「まるで天の川のように」キラキラ輝いていることからつけられました。

宇宙全体の星の数は?

 © NASA / 出典:NASA

現在考えられている宇宙全体の星の数は、8600個や2000億個などとは比較にならないほどの途方もない数字になります。

宇宙全体の星の数を大まかに求めるためには、「全宇宙に存在する銀河の数」×「ひとつの銀河に存在する星の数(2000億個)」を計算する必要があります。

これまで、全宇宙に存在する銀河の数は、2000億ほどと思われてきました。そのため、2000億(銀河の数)×2000億(銀河ひとつあたりの星の数)=400垓個(※)という星々が、宇宙全体では存在するといわれていたのです。

「垓(がい)」は、10の後に0が20個ついた数です。単位の順番としては、「億→兆→京(けい)→垓(がい)」の順に大きな数字になります。つまり400垓個は、400兆個や400京個よりも遥かに多い数なのです。

しかし2016年に、銀河の数は今まで考えられてきた2000億ではなく、2兆はあるのではないかという研究結果が報告されました。 これが事実だとすると、宇宙全体に存在する星の数はおよそ4000垓個ということになります。

まとめ

宇宙に存在する星の数についてみてきました。

この記事内でご紹介した星の数はあくまでも、「現時点では、このくらいあるのではないか?」と推測されている数にすぎません。

人間の科学技術には限界があるため、まだまだ宇宙の全ては見通せていないのです。

今よりもさらに科学が進歩して宇宙の謎が解明されるようになったら、さらに多くの星の存在がわかるかもしれませんね。

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