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彗星・流れ星・流星群の違いを説明できる?簡単に解説します!

「彗星(ほうき星)」「流れ星(流星)」、そして「流星群」。あなたはこれらの違いを説明できるでしょうか?

「彗星って、流れ星の別名じゃないの?」
「流れ星と流星群は違うものなの?」
こんな風に思っている人も多いのでは?

実は、彗星・流れ星・流星群には明確な違いがあるんです!

このページでは、ちょっとややこしい3つ言葉の違いについて、分かりやすく解説していきたいと思います。

「彗星(ほうき星)」は太陽の周りを回る天体

2020年7月に話題となったネオワイズ彗星

「彗星(ほうき星)」とは、私たちが住む地球と同じように、太陽の周りを回っている小さな天体の総称です。

ただし、地球のような惑星が、キレイな円に近いライン(軌道)を描きながら太陽の周囲を回るのに対して、彗星は楕円や放物線、双曲線のようなラインを描きます。

彗星の別名は「ほうき星」。この呼び名は、彗星が光る尾をなびかせながら夜空を飛ぶ様子が、「竹ぼうき」に似ていることから付けられました。

私たちが地球上から彗星を観測できるのは、彗星が地球や太陽に接近した時に限られています。その周期は、彗星の種類によってさまざまです。

例えば、有名なハレー彗星は76年に一1度見ることができますが、数千年に一1度だけ戻ってくる(と考えられている)華やかなドナティ彗星(ドナチ彗星)のような天体もあります。また、カエサル彗星と呼ばれる彗星は、紀元前に一1度しか姿を現していません。

1986年に観測されたハレー彗星 © NASA  / 出典:NASA

「流れ星(流星)」は彗星の塵(ちり)

流れ星の写真

「流れ星(流星)」は、彗星の撒き散らした塵(ちり)であり、そのサイズは数センチから数ミリメートル程度。彗星そのものや惑星、恒星といった「星」の一種ではありません

流れ星は、星座を形作る恒星のように光り輝いて見えるため、「星」という名が付けられているに過ぎないのです。

ただの塵である流れ星が光るのは、地球を覆う大気圏の中に突入した際に摩擦で熱くなり発光するためです。

「流星群」は多くの流れ星が見られる天文現象

流星群の写真

「流星群」は、流れ星が一度にたくさん観測できる天文現象です。

「流れている間に願い事を3回唱えれば叶う」という言い伝えがあるほどにレアな存在である流れ星が、一斉に現れる流星群。
この現象は、塵をまき散らしながら公転する彗星の軌道上を、地球が通過する時に見られます。

流星群は、種類によって1年に一度必ず楽しめるものから、数十年に一度しか見られないようなものまで存在します。
例えば、日本で有名なふたご座流星群ペルセウス座流星群は毎年見ることができますが、ぎょしゃ座流星群は数十年に一度程度しか観測できません。

まとめ

彗星と流れ星、流星群の違いを簡単にご説明しました。

これら3つの言葉の違いは、星好きならばぜひとも押さえておきたいポイントです!
「彗星と流れ星の違いって知ってる?」なんて、友達に説明できたら一目置かれるかも?

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