星の呼び方のひとつバイエル符号とは？読み方も確認しよう

バイエルの生きていた時代には望遠鏡の精度が低かったので、明るさ順になっていなかったり、星団や星雲を恒星と間違ってバイエル符号が充てられていたりするケースがあります。

（例）

• ふたご座β星ポルックスは、α星カストルよりも明るい。
• ケンタウルス座にあるNGC5139（球状星団）は恒星だと思われていたため、バイエル符号が付され、現在でも「ω星団」と呼ばれている。

バイエルの生きていた時代には星の明るさは変わらないものと考えられていました。そのため、変光星には付番されていないことがあります。

バイエル符号が付番されていない変光星、または付番されていてもギリシャ文字でない変光星には、バイエル符号では用いていないRから番号が振られるようになりました。（この命名法を提案者の名前からとって、「アルゲランダー記法」といいます。）

（例）

• こと座R星
• かんむり座R星
• おおぐま座W星

バイエル符号に欠番がある星座もあります。

（例）

• アンドロメダ座α星アルフェラッツはペガスス座のδ星でもあったが、IAUが星座の範囲を定めたときにアンドロメダ座に区分されたので、ペガスス座にはδ星がなくなってしまった。
• アルゴ座がりゅうこつ座・とも座・ほ座に分割されたが、バイエル符号はアルゴ座のときのままで振り直されなかったので、りゅうこつ座・とも座・ほ座は欠番が多い。