MENU

ほっきょくせい北極星

北極星は、真北に最も近い位置で輝き、北の方角を教えてくれる星のこと。古来、船乗りたちは、夜間の船の針路を確認するために、北を指し示す北極星を目印としていた。

地球が自転する際の軸が、周期的にぶれることによって、星々はその位置を変える。そのため、真北に一番近い北極星も、時代とともに交代する。

2020年現在の北極星は、こぐま座のα(アルファ)星である「ポラリス(=北の星)」。2等星であるポラリスは、こぐまの尻尾に位置し、淡い黄色に輝く星である。

遥か昔、紀元前3,000年頃の北極星は、りゅう座のα星「トゥバン(ツバン)」だった。アラビア語で「竜」や「ヘビ」の意味を持つトゥバンは、こぐま座のポラリスよりも暗い3等星。

そして今から12,000年後には、こと座のα星「ベガ(=舞い降りるワシ)」が、北極星になると考えられている。明るく輝く1等星であり、夏の大三角を構成する星としても知られているベガが北極星になると、今よりももっと北の方角が分かりやすくなることだろう。

library_books関連ワード
arrow_upwardPAGE TOP