じゅうさんせいざ13星座
13星座とは、黄道(=地球から見た時の太陽の通り道)に位置する「黄道12星座(こうどうじゅうにせいざ)」に、へびつかい座(蛇遣い座)を加えた13個の星座の総称である。
黄道12星座に属する星座は、おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座、しし座、おとめ座、てんびん座、さそり座、いて座、やぎ座、みずがめ座、うお座の12個。
しかし本来は、この黄道12星座のさそり座といて座との間に、ヘびつかい座が存在する。へびつかい座の足先が、ほんのわずかではあるものの、黄道に重なっているのだ。
特別な力があると信じられてきた太陽の通り道にかかる星座たちは、古来より特別な存在。他の12星座と同様に黄道に配置されているへびつかい座も、大切に扱われてもよいはずなのだが、その存在は無視され続けてきた。
その理由としては、初めに黄道にかかる星座として観測された星座が、前述の12星座のみであったことが挙げられる。後に、地球の歳差運動(とてもゆっくりとした首振り運動)によって黄道の位置がわずかにずれ、へびつかい座の足先にかかったのだ。
しかしその時にはすでに、12星座のひとつひとつが12ヶ月を表すカレンダーの月に当てはめられており、へびつかい座の入る隙間はなかった、というわけである。
ちなみに、黄道12星座は、西洋占星術の12星座占いに用いられる黄道12宮(こうどうじゅうにきゅう)の星座とも一致する(厳密には、黄道12星座と黄道12宮は同じものではないが、星座が全て一致するために混同されがちである)。
この黄道12宮の中にへびつかい座を加えて、12星座占いを13星座占いに変えようという動きが、1995年頃から起こり始めた。しかし、西洋では13が不吉な数字であることや、今まで信じてきた自分の星座が変わってしまうことに対する抵抗感を持つ人が多いことなどから、メジャーな占いにはなっていない。