ちへいせん地平線
地平線とは、陸地と空の境界に見える線のことである。
例えば、北海道の草原のような、遮るものが何もない広大な場所で遠くを眺めてみると、緑色の草原と青い空の間に境界線が見え、草原と空がはっきりと分かれているように見える。この線のことを地平線と呼ぶ。
地平線は、天体観測において非常に重要な存在だ。星や月、太陽は、時間の経過とともに東から昇り、西へ沈んでいくように見えるが、その「昇る」「沈む」の基準となるのが地平線である。 例えば、オリオン座が見え始める瞬間は、「オリオン座が地平線の上に現れた」と表現される。
街中ではビルや山が視界を遮るため、遠くまで続く地平線を見ることは難しい。しかし、できるだけ地平線まで広く見渡せる場所を選ぶことで、多くの星座や天体を観測できる。特に流星群の観測では、地平線近くまで空が開けている場所ほど、多くの流星を見つけやすくなる。
もっと知りたい 「地平線」と「水平線」
「地平線」と「水平線」は似た言葉として扱われることもあるが、日本語では意味が少し異なる。地平線は「陸地と空の境界」、水平線は「海と空の境界」を指す言葉である。
英語では「Horizon(ホライゾン)」という単語が使われる。これは「境界」を意味する古いギリシャ語に由来しており、「地平線」と「水平線」の両方を含む意味で使われている。
海と空の境界は「水平線」と呼ばれる
太平洋のような広い海の上では、建物や山に空を遮られない。四方を水平線に囲まれた船上は、天体観測に最適な環境である。このため、日食や流星群、オーロラの観測を目的としたクルーズツアーも行われている。